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国産ナフサが13%安 10~12月、6年半ぶり安値

 石油化学製品の基礎原料となるナフサ(粗製ガソリン)の国産基準取引価格が下落し、約6年半ぶりの安値となった。29日に確定した2015年10~12月期の国産基準価格は1キロリットル4万900円。同年7~9月期より6300円(13%)安く、原油安を背景に2四半期連続で下がった。1~3月期はさらに下がるとの見方が多く、今後の合成樹脂などの値下げ要因にもなりそうだ。

 国産ナフサ基準価格は輸入ナフサの通関価格や為替相場の変動などをもとに算出する。2カ月前の東アジアのスポット(随時契約)価格の動きが目安で同スポット価格は15年6月以降、原油安につれて下落している。

 合成樹脂やプラスチック製食品容器、合成ゴムなどの取引では、四半期ごとの国産ナフサ価格に基づき、ほぼ自動的に値決めする取引もある。15年10~12月期の国産ナフサ下落を受け、2月以降に一部の製品は値下がりが進むとみられる。

 ナフサの東アジアのスポット価格は1月下旬時点で1トン315ドル前後。約7年ぶりの安値水準だ。現在の価格で推移すれば、国産ナフサの1~3月期の基準価格は「3万4000円程度になる」(石油取引仲介のアメレックス・エナジー・コム)との見方がある。

(日本経済新聞 1月29日付 朝刊 より) 

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