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汎用樹脂の国内価格が軒並み下落 ナフサの値下がり映す

 合成樹脂の国内取引価格が軒並み下落した。包装資材向けの低密度ポリエチレンと家電製品に使うポリプロピレンはいずれも2015年末比で2%安くなった。ともに約4年10カ月ぶりの安値だ。原油安による原料のナフサ(粗製ガソリン)の値下がりを映した。既に塩化ビニール樹脂なども下落しており、汎用合成樹脂は年明け後も下げ基調が続いている。

 東京地区の取引価格は2月中旬現在、低密度ポリエチレンが1キロ187~217円。15年末比5円ほど下がった。ポリプロピレンは同187~227円と5円前後安い。

 汎用合成樹脂の値決め指標となる国産ナフサの15年10~12月の基準取引価格は1キロリットル4万900円。同年7~9月比で13%下がった。ただ輸入品の流通量が減って合成樹脂の供給過剰感が薄れた影響もあってナフサに比べると下げ幅は小幅だ。

 低密度ポリエチレン、ポリプロピレンともに15年の輸入量は前年比3割ほど減り、国産品の引き合いが強まった。石油化学工業協会によると、低密度ポリエチレンの1月の国内出荷量は前年同月比5%増えた。ポリプロピレンも同1%多い。

 今後はフィルムなど加工品価格への波及が焦点になる。ただ合成樹脂の下げ幅が小さいことから「加工品の値下げの動きは限定的だろう」(化学大手)との見方がある。

(日本経済新聞 2月20日付 朝刊 より) 

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