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三井化学、出光興産、住友化学のポリオレフィン樹脂事業の統合について
国内ポリオレフィン事業の競争力強化に向けた最終契約の締結について
三井化学株式会社、出光興産株式会社、および住友化学株式会社の3社より、2025年12月24日付で 国内ポリオレフィン(PO)事業の競争力強化に向けた最終契約を締結したとの発表がなされました 。
今回の統合は、三井化学と出光興産の合弁会社である**株式会社プライムポリマー(以下、PRM)に対し 住友化学の国内ポリプロピレン(PP)および直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)事業を統合するものです 。
1. 事業統合の背景と目的
国内の合成樹脂需要は、人口減少や内需の縮小により今後も減少が見込まれています 。 このような環境下で、主要メーカー3社が協力体制を築くことにより、以下の効果が期待されています。
供給体制の最適化: 3社の協力による生産体制の効率化(年80億円以上の合理化目標)により 強靭な事業基盤が構築されます 。
製品開発の加速: 高機能製品や、持続可能な社会に向けた環境配慮型製品(グリーンケミカル)の開発が促進されます 。
競争力の維持: 輸入品に対する水際競争力を高め、国内における安定供給の維持・強化が図られます 。
2. 統合のスケジュールと新体制
統合は二段階に分けて実施され、2027年4月には製造機能を含む全面的な統合が完了する予定です 。
第一段階(2026年7月1日予定): 販売・開発機能などの承継 。
第二段階(2027年4月1日予定): 製造機能に付随する資産・負債等の承継 。
統合後のPRMは、三井化学(52%)、出光興産(28%)、住友化学(20%)が出資する新体制となります 。
3. 当社への影響と今後の対応
本件はメーカー各社の事業基盤を強化するものであり、将来的にはより付加価値の高い製品の 安定的な調達に寄与するものと考えております。 現時点において、当社の仕入れやお客様への供給体制に直ちに影響を与えるものではございません。
今後も各社からの情報を注視し、お客様へ最適なソリューションを提供できるよう努めてまいります。
以上

