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ベンゼン再び騰勢 1カ月ぶり900㌦台乗せ

  ベンゼンのアジア市況が再度加熱してきた。米国で誘導品スチレンモノマー(SM)の設備トラブルが昨年10月に立て続けに発生したことでアジアのSM生産が拡大。域内の需要を押し上げたうえに、原油相場の高騰などによってベンゼンのスポット価格は跳ね上がり、12月に一時1㌧当たり900㌦を突破したが、その後は騰勢が収まっていた。SMの設備トラブルは復旧しているが、ベンゼンは年明けから上値を追う展開となり、先週に900㌦台に乗せた。SMのアジア市況は1300㌦をうかがう水準まで上昇している。

  SMは2015年から16年にかけて日本国内の生産能力が3割近く削減され、日本の対中輸出が大幅に減少。中国は減少分を米国品の輸入増などによって補填した。こうしたなか、昨年10月に米国でSMの設備トラブルが2件発生し、アジア向け輸出に影響が出た。そのため、中国のSM生産が拡大。主原料ベンゼンは域内需要が増加し、期近物を中心に市況が上昇した。さらに、11月末の石油輸出国機構(OPEC)の最終的な減産合意を受けて原油相場が急伸。これらにトレーダーの思惑が加わって一段高となった。10月中旬の期近物市況は630㌦前後だったが、11月中旬に700㌦、12月5日に800㌦を突破。8日には905〜925㌦まで跳ね上がり、2年ぶりの高値となった。

  翌日から早くも弱含み、2週間以内に780㌦前後まで軟化した。月末に850㌦前後まで反発したものの、年明け3日には820㌦程度に反落した。

  米国のSMの設備トラブルは12月までに解消しているが、米国品がアジアに到着するまでに時間がかかるため、この余波は2〜3月まで続くものとみられている。SMをはじめとする誘導品の堅調な域内需要はベンゼンの需要を下支えしている。また、中国のベンゼンの沿岸部在庫は低水準とされる。

  4日以降は上昇を継ぎ、先週明けに1カ月ぶりに900㌦を突破。930㌦前後まで続騰した。先月の900㌦超え時と同様にトレーダーの思惑が影響しているようで、高値が高値を呼ぶ展開となった。

  SMのアジア市況は11月初めに約半年ぶりに1100㌦を超え、12月上旬には1200㌦台に乗せた。先月にベンゼン市況が反落した際も大きく軟化することはなく、足元では1300㌦をうかがうレベルまで高騰している。

(化学工業日報 1月16日付  より)

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