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ドバイ原油反落4.7%安 増産凍結に懐疑的な見方

  原油市場でアジア指標となるドバイ原油のスポット価格が4日、反落した。取引の中心となる6月渡しは前週末比1.70ドル(4.7%)安の1バレル34.40ドルとなり1カ月ぶりの安値を付けた。主要産油国による増産凍結に対する懐疑的な見方が広がり海外原油先物が下げた流れを映した。

  ニューヨーク市場の原油先物は同日の時間外取引で一時、前週末比1%超安の1バレル36.10ドル台まで下げた。サウジアラビアの副皇太子がイランが増産凍結に合意しない限り、サウジも合意しない考えを示したことや、イランの原油輸出量が増加したと伝わったことが弱材料視された。

  サウジやロシアなどは17日にもカタールで生産調整について協議する。これまで増産凍結に対する期待感で原油相場は上げていただけにファンドなどの利益確定の売りが出やすくなっている。「在庫水準の高さが意識され原油相場は上がりにくい展開が続く」(商社)との見方が出ている。

  東京商品取引所の原油先物の4日の清算値は取引の中心の期先物が前週末比1720円(6.3%)安の1キロリットル2万5450円だった。

(日本経済新聞 4月5日付 朝刊  より)

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