ナイロン樹脂の原料となるカプロラクタムが3ヵ月連続で上昇している。カプロラクタムを作る為に必要なベンゼンのアジア価格が、米国に連続して被害をもたらしたハリケーンの影響で、9月初旬時点で1㌧810㌦前後と、前月に比べ1割程度上がっているため。

  中国では秋の共産党大会に向け政府が国内の環境規制を強めているため、カプロラクタム製造の稼働率は7割程度とみられている。そのため、カプロラクタムの供給不足が懸念され、さらなる上昇も予測される。